【旅行の英語】trip, travel, journeyの違いとは?ネイティブの感覚で使い分ける!

「週末、温泉に旅行へ行ったんだ」
「私の趣味は海外旅行です」
「ここまでの道のりは長かった…」

これらはすべて、ある場所から別の場所への移動に関連する言葉ですが、英語で表現する際には trip, travel, journey という異なる単語が使われることがあります。日本語の「旅行」という言葉は非常に幅広く使えるため、多くの学習者がこの3つの単語の使い分けに迷います。

これらは似ているようで、ネイティブスピーカーはそれぞれが持つ核となるイメージを元に、明確に使い分けています。このニュアンスの違いを理解することで、あなたの英語表現はより自然で、深みのあるものになります。

この記事では、trip, travel, journey の本質的な違いを、具体的なイメージと共に分かりやすく解説していきます。

結論:イメージは「イベント」「行為」「道のり」

この3つの単語を使い分ける鍵は、それぞれが指し示す「旅行」の捉え方にあります。このようにイメージすると、違いがすっきりと理解できます。

  • trip:行って帰ってくるまでの一つのまとまった「イベント」としての旅行。(数えられる名詞)
  • travel:場所から場所へ移動する「行為」そのもの。最も広く一般的な概念。(主に数えられない名詞・動詞)
  • journey:出発地から目的地までの長い「道のり」や「旅程」。プロセスや経験に焦点が当たる。(数えられる名詞)

一つの「`trip`(イベント)」の中には、「`travel`(移動という行為)」が含まれており、その移動区間が「`journey`(道のり)」である、という関係性を思い描くと分かりやすいでしょう。


trip:イベントとしての「旅行」

trip は、出発点から目的地へ行き、そして出発点に戻ってくるまでの一連の活動を、一つのパッケージ(イベント)として捉える単語です。日帰り旅行、出張、週末旅行など、比較的短く、目的がはっきりしている場合によく使われます。

`a trip` や `three trips` のように、数えられる名詞(可算名詞)であることも大きな特徴です。

trip を使う具体的なシチュエーション

【例文】
How was your business trip to Osaka?
日本語訳:大阪への出張はどうでしたか?

【例文】
We are planning a day trip to Kamakura next month.
日本語訳:私たちは来月、鎌倉への日帰り旅行を計画しています。

【例文】
I won a round-trip ticket to Hawaii!
日本語訳:ハワイへの往復旅行券が当たったんだ!


travel:一般的な「旅行・移動」という行為

travel は、特定の旅行イベントではなく、ある場所から別の場所へ移動する「行為」そのものを指す、最も広義な言葉です。「旅行することが好きだ」のように、趣味や一般的な活動として語る際に最適です。

主に動詞として、または数えられない名詞(不可算名詞)として使われます。「交通、輸送」といった意味も持ちます。

travel を使う具体的なシチュエーション

【例文】
My hobby is to travel abroad.
日本語訳:私の趣味は海外を旅行することです。

【例文】
He has to travel frequently for work.
日本語訳:彼は仕事で頻繁に出張(移動)しなければなりません。

【例文】
Space travel might become common in the future.
日本語訳:宇宙旅行は将来、一般的なものになるかもしれない。


journey:長い「道のり・旅程」

journey は、出発地から目的地までの「道のり」や「行程」そのものに焦点を当てた言葉です。単なる移動ではなく、そこにかかる時間、距離、経験といったプロセス全体を指します。そのため、しばしば `trip` よりも長く、困難や冒険、精神的な成長といったニュアンスを含むことがあります。

また、「人生の旅路」のように、比喩的な意味で使われることも多いのが特徴です。

journey を使う具体的なシチュエーション

【例文】
It’s a six-hour train journey from here to my hometown.
日本語訳:ここから私の故郷までは、電車で6時間の道のりです。

【例文】
The story depicts the hero’s epic journey to find the treasure.
日本語訳:その物語は、宝を見つけるための英雄の壮大な旅を描いている。

【例文】
Learning English is a long journey, but it’s rewarding.
日本語訳:英語学習は長い道のりですが、やりがいがあります。


【比較】trip, travel, journey の違い早わかり表

3つの単語のイメージと特徴を、表で確認してみましょう。

単語 イメージ 意味合い 品詞 主な使い方
trip イベント 行って帰ってくる旅行全体 可算名詞 `a business trip`, `go on a trip`
travel 行為 一般的な移動・旅行 動詞, 不可算名詞 `I like to travel.`, `air travel`
journey 道のり 出発地から目的地までの行程 可算名詞 `a long journey`, `a spiritual journey`

まとめ

今回は、「旅行」に関連する3つの英単語、trip, travel, journey の違いについて解説しました。これらの単語は、話者が旅行というものをどのように捉えているかによって使い分けられます。

あなたが話したいのは、具体的な旅行「イベント」のことですか? それとも、一般的な「行為」としての旅行ですか? あるいは、目的地までの長い「道のり」についてですか? このように自問することで、最もふさわしい単語を選ぶことができるようになるでしょう。

今日のポイント

  • ✅ 日帰りや出張など、具体的で短い「行って帰ってくる旅行」は trip
  • ✅ 「旅行することが好き」など、一般的な「移動・旅行という行為」は travel
  • ✅ 長い「道のり」や、困難・成長を伴う「旅」のニュアンスには journey

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