TOEICのスコアアップに必要な勉強時間は?無理のない計画が目標達成の鍵

英語力は基本的に、かけた勉強時間と正比例して実力が伸びるといわれています。では、TOEICのスコアを100点上げるためには、どれくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。また、限られた時間の中でどのように勉強を進めれば効率的にスコアアップが可能になるのでしょうか。
この記事では、「これからTOEICの勉強を始めよう」と考えている人のために、TOEICの勉強時間の目安や計画の立て方、効率的な勉強方法をご紹介します。

TOEICの勉強時間の目安

TOEICで目標スコアに到達するまでにかかる勉強時間は、現状における本人の英語力や勉強に対する真剣度、集中度によって変わってくるのは当然です。ただ、標準的な勉強時間の目安は存在しますので、勉強がはかどらないときや行き詰まったときに参考にすると良いでしょう。

一般的に言われているのは、「100点アップするのに300時間かかる」というものです。つまり、1日1時間勉強した場合には、約10カ月必要となる計算です。もっとも、これはあくまでも目安であり、独学なのか、TOEIC受験に特化した英語塾で勉強するのかなどさまざまな条件で結果は異なってくるでしょう。
また、現時点でのスコアが高いほど、100点アップする難易度は上がるといわれています。例えば、500点から600点を目指すより、600点から700点を目指すほうが難しく、その分、時間も多くかかると考えられています。

一方、Oxford University Press(オックスフォード大学出版局)が作成した『A Teacher’s Guide to TOEIC Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』というTOEICの講師向け資料に引用された1985年のデータによると、現状のスコアが350点の人が450点にするには225時間、550点まで上げるには450時間かかると記載されています。やや古いデータですが、興味のある人は一つの参考として下記サイトをご覧になってください。

【参考】

Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』6ページ

無理のない勉強計画の立て方

勉強計画を立てるには、自分の現状のスコアを把握した上で、目標スコアを設定するところから始めましょう。目標スコアは自分が望む姿や勤務先が求める英語力のレベルを基準にして設定するのが一般的です。

現時点での実力を測る

まず、TOEICのテストを受けて自分の実力を把握しましょう。実際に公式テストを受験する方法のほか、市販のテキストやオンラインの模試を受けるのでも構いません。
また、TOEIC公式サイトにも、目標設定に役立つツールが用意されています。

【参考】

一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「目標設定お助けツール」

目標スコアを設定する

スコアの目安は以下の通りです。自分にとって必要なスコアを見極めましょう。

入門レベル:470点

最低限の日常会話ができ、道を尋ねたり、買い物をしたりするのに支障のないレベルです。限られた範囲内で業務上のコミュニケーションができます。

初級レベル:500点~600点

600点になると、海外出張に行って、自分の意思を伝えられるレベルといえます。ただし、複雑な場面に対応するのは難しいでしょう。

中級レベル:600点~800点

730点で、海外勤務できる最低限のレベルと認識されます。また、英語教員の目標数値でもあります。ある程度、さまざまな状況に対応できますが、流暢さという点では個人差が出ます。

上級レベル:800点~

860点で、英語を使って仕事をこなせるレベルと認識されています。それまで行ってきた自分の専門業務なら、外国人スタッフやクライアントと英語でやりとりができるレベルです。

スコア別の基準についても、TOEICの公式サイトが詳細に解説しています。

【参考】

一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「目標設定お助けツール」
「TOEIC L&Rスコア別できること一覧」
「PROFICIENCY SCALE」

1日の勉強時間を決める

毎日の勉強時間については、仕事を考慮しつつ、無理なく続けられる設定にすることが大切です。勉強を始めた当初は楽しく学習を進められるものですが、その後少しずつ気持ちが冷めたり緩んだりしがちです。仕事が忙しくなったり体調を崩したりして勉強時間を確保できない日が続くと、気持ちが切れて勉強自体をやめてしまう人もいます。
それを防ぐためには、張り切りすぎないで現実的な計画を立てることです。とはいえ、最低でも1日1時間程度は勉強しないと成果が出にくいので、仕事のない日はさらに勉強時間を増やして、復習などにあてるようにしましょう。
まとまった時間を確保するのが難しい場合は、睡眠時間を削るのではなく、通勤時間などスキマ時間を有効活用して勉強を継続するのがスコアアップのためには必要です。

また、先に試験日程を決め、そこから逆算して計画を立てる方法もあります。試験日と目標スコアがわかれば、日数で割ることで具体的な計画を立てることができます。

例)解くべきテキストのページ数などで計画を立てる場合
2カ月後に試験がある→目標スコアまであと100点→目標スコアに対応したTOEIC専用のテキストや単語集を購入→試験日までにテキスト類を3周する計画を立てる→テキスト類の総ページ数などを試験日までの日数で割って、1日あたりのページ数や覚えるべき単語の数を把握→一日の勉強時間を算出。

スコアアップを目指すのに効率的な勉強方法

初級レベルの人がTOEICでスコアアップするには、英語力だけでは十分ではありません。「英語力+TOEICへの対応力」が必要となります。具体的に見てみましょう。

基本となる語彙力を身に付ける

初心者にとって最も大事なことの一つが語彙力の強化です。単語を知らないと英語を聞き取ることも読むこともできません。TOEIC用の単語集を利用して、音声を聞きながら単語と一緒に例文まで覚えましょう。

TOEICに特化した教材を繰り返し解く

初めて受験する人は、試験全体のスピード感に戸惑うかもしれません。そのため、試験当日までに出題形式と内容の傾向、問題数、流れ、試験時間などに慣れておくことが大切です。本番までに出題形式を十分理解しておくことで、本番で指示文を読んだり聞いたりする時間が節約でき、落ち着いて問題を解くことができます。

また、TOEIC用の教材に慣れることで、「ひっかけ問題」の傾向を把握できます。例えば、リスニングなら、コーヒーとコピー、ファクスとタックスなど似た音の言葉をうまく組み入れたひっかけ問題がいくつか出てきます。そうした点についても、模試や過去問題を何度か解くことで、落ち着いた対処が可能になります。

TOEICを時間内に解き終えるコツについては、下記の記事が参考になるでしょう。
1億人の英語「TOEICを時間内に解き終わるには?配分の目安と解き方のコツ」

リスニングでスコアアップを目指す

比較的容易にスコアアップができるのはリスニングセクションです。理由はリスニングセクションのほうがリーディングセクションより英文が平易な点が挙げられます。
リスニング対策のポイントの一つは、語彙力の強化です。単語集を使うときも、音声を確認しながら覚えましょう。
もう一つのポイントは、英語音声の速さに慣れることです。TOEIC対策用の教材に付属しているCDなどで、英語の速度やアクセントに耳を慣らしましょう。その際、聞き流したりせずに、ディクテーション(読み上げられた英語の書き取り)などをしながら集中して聞くことが大切です。

アプリを利用してスキマ時間も英語に触れる

単語やリスニングに関するアプリはたくさんあります。細切れのスキマ時間に長文問題を勉強することはなかなか難しいかもしれませんが、語彙力強化なら十分可能なはず。例えば、通勤電車の中で「次の駅までに英単語を10個覚える」などと具体的な個数を決めて自分を追い込めば、語彙が増えるだけでなく、スピードアップのための良い練習になるでしょう。

初心者はスタートダッシュでスコアアップ!

TOEICのスコアアップはスタートダッシュが肝心です。初心者レベルの人は、リスニングと穴埋め問題のパートを集中的に強化すると、比較的容易にスコアアップを実現できるでしょう。
学習を始めたばかりの頃は気持ちも新鮮で、集中的に勉強に取り組めます。その期間は平日なら一日2時間、週末は一日5時間などと少し多めに張り切ってみても良いでしょう。
ただし、勉強してもスコアがあまり伸びない停滞期が、いつかやってきます。そうなったら学習の継続をキーワードにスケジュールを見直し、弱点の克服に力を入れるとスコアアップしやすくなるでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ページ上部へ戻る