英語のイディオム16選|ビジネスシーンで多用される表現の習得を

知っているはずの英単語が並んでいるのに、相手が言っていることの意味がわからないときはありませんか?もしかすると、その相手は複数の単語で意味を成すイディオムを使っているかもしれません。
日常会話からビジネスシーンまで、ネイティブはよくイディオムを使います。イディオムを覚えておくと、相手の話を理解できるようになるだけでなく、自身のボキャブラリーが増え、余裕を持って英会話に臨むことができるでしょう。
この記事では、会議や商談など、ビジネスシーンで日常的に使えるイディオムをご紹介します。

英語のイディオムを覚える必要性

仕事や日常生活で英語を使うとき、英単語を習得しているだけでは対応できない場面があります。英語のイディオムが必要となる理由について見ていきましょう。

イディオムとは、二つ以上の英単語を合わせ、一つの意味合いを表す熟語、または成句のことです。例えば、日本語では冷静になることを「頭を冷やす」という表現するように、英語でもこうした慣用表現がイディオムとして数多く用いられています。
イディオムの中には、よく見る英単語が並んでいても、訳をつなぎ合わせただけでは意味の取れないものもあります。例えば、話を切り替えるときによく使われる「by the way(ところで)」は、一つひとつの単語を知っていても、イディオムであることがわからなければ、意味を推し量るのは難しいでしょう。そのほか、「get over(乗り越える)」のように、簡単な動詞と前置詞を組み合わせたイディオムもあります。

イディオムを覚えるメリットの一つは、ネイティブスピーカーの発言が理解できるようになることです。ネイティブはビジネスシーンでイディオムをよく使うため、意味を知らなければ話についていけないことがあります。
イディオムを使えば、よりネイティブに近い英語を話すことができますが、初心者は英会話に慣れてから使いましょう。英語のイディオムには比喩表現も多いため、慣れないうちにきちんと意味がわからないまま使用すると、ニュアンスが伝わりづらい場合があるからです。

会議や商談をスムーズに進めるイディオム8選

使う際のシチュエーションを想像しながらイディオムを覚えると、実際に使うときもスムーズに出てくるはずです。会議や商談など、ビジネスシーンで頻繁に使われるイディオムをご紹介します。

会議のとき

get the ball rolling

意味:ことを始める、問題を切り出す
例文:Let’s get the ball rolling.(それでは始めましょう)

直訳は「ボールを転がそう」という意味です。球技で、ボールを転がすとゲームがスタートすることから、「始める」「口火を切る」という意味合いがあります。

in the red

意味:赤字で、借金をして
例文:Our business was $1,000,000 in the red.(我々の事業は100万ドルの赤字だった)

会計の帳簿に赤い文字で損失額を記入したことにちなんだ表現です。前に「deep」を付けると「deep in the red」で大赤字という意味になります。

think outside the box

意味:創意工夫する、既成概念にとらわれず考える
例文:We should think outside the box to get good ideas.
(良いアイデアを得るために、既成概念にとらわれずに考えるべきだ)

日本でも「枠にとらわれず考えよう」という表現があります。アメリカなどの英語文化圏では、枠の代わりに箱という表現を使います。

call it a day

意味:(仕事などを)切り上げる、終わりにする
例文:Let’s call it a day and go home.(今日はここまでにして帰りましょう)

まだ終わっていないことを、中断して切り上げるときに使います。議論が白熱した会議を締めるときにも便利なフレーズです。

取引先との商談のとき

get under way

意味:進む、始まる、開幕する
例文:So many projects have gotten under way.
(非常にたくさんのプロジェクトが進行中です)

物事が進行しているときに使われる表現です。「under way」が「進行中の」という意味合いのため、「get」を付けることで「進む」「始まる」となります。

move the needle

意味:目立った変化をもたらす
例文:Your project will move the needle.
(あなたのプロジェクトのインパクトは大きいでしょう)

ビジネスシーンで用いられる場合は、変化やインパクトの大きさを伝える比喩的表現として用いられます。計測器などの「針を動かす」という意味でも用いられます。

see eye to eye

意味: 意見が合う、見解が一致する
例文:I don’t see eye to eye with him.(彼とは意見が合わない)

どちらかというと意見が合わない場合に、否定文で使われることが多い表現です。とはいえ、自分の意見が相手と一致したときに使うこともできます。

touch base later

意味:後で連絡をする
例文:I will touch base later.(後で連絡します)

「touch base」が「連絡を取る」という意味です。「touch base with you」のように、「with」の後に連絡を取る相手を入れたり、「later」の代わりに、「tomorrow」「next week」など、連絡する時期を入れたりして使うこともできます。

上司や同僚との日常会話を活発にするイディオム8選

職場でのちょっとした会話でも、ネイティブはイディオムを使います。日常的に使いやすいイディオムを押さえておきましょう。

by the skin of one’s teeth

意味:間一髪、かろうじて
例文:I submitted the document on Friday by the skin of my teeth.
(やっとのことで金曜日に資料を提出できた)

直訳すると、「歯の皮によって」です。聖書の一説が由来となっている表現で、歯に皮が付くほどやせ細ったギリギリの状態を表しています。苦難を乗り越え、完了できたときに使う表現です。

get down to

意味: 取り掛かる
例文:Let’s get down to business.(仕事に取り掛かりましょう/本題に入りましょう)

話題を切り替えて本題に入りたいときに使います。「get down to business」は、仕事の話に移るときや、会議中にずれた議論を戻したいときなどに使える表現です。

get through

意味: 乗り切る、(議案などが)会議を通過する
例文:I will call you when I get through with all my task.
(全ての仕事が終わったら電話します)

「through」は、「~を通り抜けて」という前置詞です。「get」が付いて、ある状況を通過した状態をイメージすると覚えやすいでしょう。

in the same boat

意味: 同じ状況である
例文:I am in the same boat.(私も同じような状況です)

「同じ船に乗っている」というイメージから、同じ状況や立場にあることを意味するようになった表現です。誰かが困難な問題について話していて、自分も同じであることを伝えたいとき、「Me too.(私も同じです)」の代わりに使ってみても良いでしょう。また、仕事仲間に対し、「運命共同体」や「一蓮托生」という意味でも使うことができます。

take it with a pinch of salt

意味: 話半分に聞く、疑ってかかる
例文:You should take it with a pinch of salt. (それは真に受けないほうがいい)

「a pinch of salt」の直訳は「ひとつまみの塩」で、料理にひとつまみの塩を入れたところで味は変わらない、という意味から生まれたとされるイディオムです。「a pinch of salt」の代わりに、「a grain of salt」と表現される場合もあります。誰かの話やニュースなど、情報を疑ってかかったほうが良いときに使われます。

mind one’s own business

意味: 他人のことに口出しをしない
例文:I hope you would mind your own business.(私のことに構わないで欲しい)

直訳すると、「自分の仕事を気にする」となりますが、そこから「他人への口出しや余計なお節介をしない」という意味につながっています。「Mind your own business.(余計なお世話です)」と使うことができますが、命令形で強い表現となるため、使う場面や相手は選びましょう。

miss the boat

意味: チャンスを逃す、機会を逸する
例文:If we don’t make a final decision now, we will miss the boat.
(今最終決定をしなければ、機会を逸するだろう)

乗れたはずのボートに乗れなかったという言葉のイメージから、「好機を逃す」という意味で用いられるイディオムです。ビジネスで説得や交渉が必要な場面で使われます。

elephant in the room

意味:見て見ぬふりをされている重要な問題、触れてはいけない話題
例文:That issue is the elephant in the room at today’s meeting today.
(その問題は、今日の会議で触れてはいけない話題です)

直訳は「部屋にいる象」となり、これだけでは意味がわかりません。ここでの象は、「その場にいる誰もが重要であることを認識しているが、あえて触れない問題や事実」の例えとして使われています。触れてはいけない話題があることを、誰かに事前に伝えておきたいときに使える表現で、「暗黙の了解」や「空気を読む」という日本語に近いニュアンスを持ちます。

イディオムを習得し、ワンランク上の英会話を

「簡単な英語なのに、相手の話す内容がわからなかった」という経験がある人におすすめなのがイディオムの学習です。ネイティブスピーカーは日常的にイディオムを使います。ビジネスシーンで頻出するイディオムを覚えておくと、会議や商談などで戸惑う回数も減るはずです。
まずは参考書や英語学習用のアプリなどでイディオムを覚えて、実際の会話での聞き取りにチャレンジしましょう。その際、使われたシチュエーションも合わせてチェックしておくと、実践するときの参考になります。イディオムを活用し、ワンランク上の英会話を目指しましょう。

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