英語が苦手だけど仕事で必要な人が、無理なく英語を身に付ける勉強法

日本人の多くは英語が苦手とよくいわれています。日本に住んでいる限り、日常生活で英語は基本的に必要ないかもしれません。しかし、仕事の取引やメールなどで英語を使う機会があり、勉強する必要がある人も少なくないでしょう。
日本人が英語に苦手意識を持ちやすいのはなぜでしょうか。この記事では、英語に対する苦手意識の原因と克服のためのポイント、無理なく続けられる勉強法をご紹介します。

英語が苦手な日本人が多いのはなぜ?

日本では中学校で3年間、大学まで進めば計10年間も英語教育を受けていることになります。それなのに、なぜ多くの人々が英語に苦手意識を持つのでしょうか。その理由を見てみましょう。

英語でコミュニケーションを取る機会がない

長期間英語を習っても、日本に住んでいると、日常生活で実際に使う機会はほとんどありません。英単語や英文法は、学校の授業で教科書や参考書を使って暗記します。また、読解や作文なども繰り返し練習します。しかし、特別英語を専攻していない人などは、ネイティブ・スピーカーと話すといった英会話の楽しさや面白さを感じるチャンスは少なく、経験を積みにくいのが一般的です。

日本語と英語は文法構造が異なる

英語を「嫌い」と感じる人の多くは、構文や英文法が日本語と大きく異なる点につまずくといわれています。
日本語では動詞が文末にくる場合が多く、文章すべてを確認しないと結論がわかりません。極端にいえば、「…である(ない)」の最後の言葉で結論が決まります。
一方、英語は主語のすぐ近くに動詞が続き、否定文なら「not」などもその前後にくることが多いのが特徴です。そのため、相手が話し始めた場合、早い段階でその人の考えが大体わかる構造になっています。
このように構造が大きく異なることから、英語に慣れていないと頭で日本語を訳してしまうので、相手に伝わりにくい表現になりがちです。そのため、意思疎通がうまくできず、話すのが億劫に感じられることがあります。

英語では曖昧な表現が少ない

英語と日本語には、ほかにも大きな違いがあります。英語は比較的ストレートな表現が多い言語なのに対し、日本語は曖昧・遠回しな表現が多い言語です。
加えて、日本語は主語が少なく、敬語(表現)が多いという特徴もあります。一方の英語は、主語が明確でストレートな表現です。日本語が感覚として身に染みついていると、英語の文化の違いが理解しづらい場合があります。

英語で話すのが恥ずかしい

日本語と英語は音声学的にも大きく異なります。英語は各単語にアクセントがあり、文全体でイントネーション(抑揚)があってリズミカルですが、日本語はどちらかといえばトーンが単調です。
また、発音にも違いがあります。代表的なのは「r」「l」「th」「v」など、日本語にない舌や唇のポジショニングで発音する音です。例えば、日本語の「ラ」の音は、英語では「ra」と「la」の中間にあたります。
こうした違いは、日本人が英語を話すのを恥ずかしがる一因とされています。日本には、英語をそのまま日本語にした「カタカナ語」が数多くあります。このカタカナ語を日常的に使っているため、同じ言葉を英語で話すときに違和感や気恥ずかしさなどを覚えると、きちんと発音できず、苦手意識を持つことがあります。

英語への苦手意識を克服する5つのポイント

日本人が抱く英語に対する苦手意識は、文化や言葉の発声の仕方など、さまざまな違いから生じるものです。ここでは、そんな英語の苦手意識を克服するためのポイントを5つご紹介します。

英語に慣れる

どの言語にも言えることではありますが、外国語で会話をするには、まず発音やリズムをしっかり聞いて、慣れることが大切です。自分が興味ある分野や身近なことから、英語に触れてみましょう。
例えば、映画や歌の観賞、ラジオ・テレビ・ネット動画などの視聴がおすすめです。中でも、映画やテレビなどのように映像と一緒に楽しむものは、視覚的な情報とともに理解できるため、英語を吸収しやすいでしょう。また、英語のラジオを聴く、使っている機器を英語設定にするなど、日常生活で英語に触れる機会を増やすと、次第に耳や脳が英語に慣れてくるはずです。

語彙力を身に付ける

英語の上達には語彙を増やすことも重要です。まずは、耳で聞いて理解できなかった言葉を調べてみましょう。ニュースや新聞、インターネットの記事などで、新しい言葉にはたくさん出合えます。CDやアプリの単語集を使うのもおすすめです。
また、英文は文末か、できれば段落の最後まで読んで、その言葉の意味を推測してから調べるようにすると、読解力も同時に向上するでしょう。

正しい発音を習得する

単語を調べるときは、発音付きの辞書アプリなどで正しい発音も同時に覚えましょう。発音が曖昧なままでは、英会話の際に自信が出ず、恥ずかしさからきちんと話せなくなりがちです。
ポイントは、実際に自分で発音して覚えることです。英文を読むときも同様で、発音する際に唇と舌の動きを意識しながら行います。
発音の練習はリスニングとスピーキングの両方に役立ちます。自分の発音をスマートフォンなどで録音して確かめるのも効果的です。

得意分野をつくる

英語について、何かしらの得意な分野をつくると上達しやすくなるでしょう。文法や英単語、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング、どれでも構いません。得意なものが一つでもできると英語が楽しくなり、自信がつくと英語を使いたくなるでしょう。

英語講師とコミュニケーションを取る

時間や費用に余裕があれば、スクールや家庭教師、インターネットによるeラーニングなどを利用して実践トレーニングを行いましょう。ネイティブ・スピーカーの先生などから直接教えてもらえば、正しい発音や英語の表現を習うことができ、英会話の面白さを実感できるはずです。また、自分の強みや課題となっている点も知ることができるでしょう。
特に、多忙な社会人にぴったりなのがeラーニングです。月数千円から利用できて授業1回あたりの費用が安く、自分の都合に合わせて受講することができます。

挫折せずに続けやすい英語の勉強法

英語を勉強するにあたり、苦手意識を克服して挫折せずに続ける方法を知っておきましょう。今回はおすすめの勉強法を3つお伝えします。

通勤中に英語のニュースサイトを読む

毎日新しい情報が流れる英語のニュースサイトは、勉強に最適です。毎朝の通勤電車で決まった時間に読めば、習慣化されるでしょう。報道で使われるリアルな英語に触れることができ、写真が付いているので内容が想像しやすく、英語初心者でも意外に取り組みやすい方法です。一般のニュースに自信がなく、簡単なレベルから勉強したい場合は、子ども向けのニュースサイトでまず慣れるという方法もあります。

隙間時間に英語の動画を見る

昼休みなどの隙間時間を活用して、ニュースや有識者のプレゼンテーション動画を見てみましょう。視覚的な情報も得られるので内容がわかりやすく、英語のリズムやリスニングのスキルが身に付きます。できれば聞き流すのではなく、なるべく集中し、内容を把握しながら聞きましょう。

寝る前に英語で日記をつける

就寝前の5~10分を使って、英語で日記を書いてみましょう。語彙力や語順感覚の訓練になります。その日あった出来事を簡単な英語で4~5行書けば十分です。
適切な単語や言い回しが浮かばない場合は、ネイティブ・スピーカーに教えてもらうと良いでしょう。英語学習の掲示板やSNSなども活用して質問すると、具体的な言い回しを答えてもらえるかもしれません。

英語を習得したい人はリスニングから始めよう

「英語を身に付けたいけれど、良い方法がわからない」という人は、まずリスニングから始めてみましょう。リスニングは短時間でも勉強しやすく、リーディングやライティングのスキルアップにも役立つため、英語を習得する上で近道になるはずです。
日常生活にも英語を意識的に取り入れつつ、無理なく楽しみながら学べば、きっと英語が好きになれるでしょう。

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