英語の発音を上達させるコツとは?ポイントや勉強法を詳しく解説

2018年3月23日

英語の読み書きはある程度できても、会話が苦手という方は多いでしょう。特に日本人は英語がカタカナ発音になりがちで、英語は正しくても発音が悪くて理解してもらえないということも珍しくありません。

この記事では、英語の発音を上達するためのポイントや練習法を、日本語と英語の発音の違いに着目しながら詳しく解説します。

正しい発音であることの重要性

最低限の語彙と文法を知っていれば、英文を読んだりメールなどの文章を書いたりすることはできるかもしれません。しかし、会話の場合は、いくら単語を知っていても正しく発音できなければ理解してもらえないのです。

発音が悪いと、場合によっては異なる意味に捉えられてしまい、誤解を引き起こす可能性もあります。海外旅行やビジネスの現場で誤解から生じるトラブルに遭わないためにも、正しい発音を身につけておくことは非常に大切です。

通じない英語発音を矯正していく方法

これまでの英語学習の過程で、誤った発音を身につけてしまっている人が多くいますが、発音は正しい練習をすることで矯正していくことも可能です。

アクセントとリズムを矯正する

英語のアクセントは日本語と異なるので、知識として正しいアクセントの位置を知ることは非常に大切です。

辞書を引けば、どの位置にアクセントがあるかは一目瞭然です。辞書に記されている「´」という記号がアクセントの位置を示しているので、こまめに調べてみてください。「weblio」などのオンラインの辞書では、実際の発音が聴けるようになっているのでこれらを活用してみても良いでしょう。

また、英語は単語と単語が繋がると、単独で発音した時とは異なる音に変化するのも特徴の1つです。これらはリンキングやリエゾンと呼ばれます。

例えば、「Take it easy.」を1語ずつ発音すると「take(テイク)・it(イットゥ)・easy(イーズィー)」となりますが、実際の会話では、「tei - ki - tee - zee」となります。リンキングに慣れることは、特にリスニングの際に重要な知識となります。発音する際には必須ではありませんが、より高いレベルを目指すのであれば、リンキングを意識しながらの文章の音読は発音練習として有効です。

英語のアクセントやリズムに慣れるには反復練習しかありません。さまざまな英文に触れ、可能であれば実際の発音を確認することで英語のアクセントやリズムを身につけていきましょう。

母音を正しく発音する

日本語の母音は「アイウエオ」の5つしかないのに対し、英語の母音は数多くあります。

「æ」と「ə」

「æ」と「ə」はカタカナではどちらも「ア」と記載されますが、全く異なる発音をする母音です。

æは、「ア」と「エ」を同時に発音しようとしたときに出る中間音です。口は自然に開き、舌先が下の歯の付け根に触れた状態で舌と上あごの感覚を広めに取り、「あー」と言ったときの音です。この音が入った単語は「hat」「happy」などです。

əは「ア」と「オ」の中間の音で、「曖昧母音」ともいわれます。口を少し開けてあごの力を抜き、舌を口の中心に位置させた状態で発音します。この音が入っている単語には「about」「sofa」などがあります。

「iː」と「ɪ」

「iː」は、カタカナの「イ」を長くした発音に似ています。日本語の「イ」よりは少しトーンを上げて、子どもが口を横に引っ張って「イーッだ!」というときのような明るくはっきりとした音です。「i?」の発音を含む単語には「eat」「seat」があります。

「ɪ」は「iː」より短く、日本語の「イ」と似ています。あごを少し下げて口を横に開き、舌の先を下の前歯の裏にくっつけた状態で、「イ」と発音します。「hit」や「lip」「sick」などがこの音を含みます。

「u」と「ʊ」

「u」は唇を丸くすぼめて出す音で、日本語の「ウ」よりももっと口を尖らせたシャープな音です。「u」を含む単語は音を伸ばして「uː」と使うものが多く、「blue」「too」などがあります。

「u」と「ʊ」の発音の違いは区別するのが難しいといわれており、「u」よりも少し口の緊張がゆるむと「ʊ」になります。日本語の「ウ」と「オ」の間のような曖昧な音です。「could」や「woman」がこの音を含みます。

「e」

「e」は、口を左右に引き、舌をリラックスさせて出す音です。日本語の「エ」と似ていますが、ややシャープでハッキリとした「エ」です。よく似た音に「ɛ」があります。「e」は「say」「they」に含まれるように、二重母音「ei」としてよく使われています。

「ɒ」と「ɑ」

「ɒ」はイギリス英語特有の音です。アメリカ英語で「ɑ」の音はイギリス英語の「ɒ」の発音に置き換えられます。

口を縦に開き、「オ」というつもりで発音すると「ア」と「オ」の間のような音になりますが、これが「ɑ」です。この音が含まれる単語には「on」などがあります。「ɒ」で発音する場合は「ɑ」の口の形のまま、唇にやや丸みを持たせます。

子音を正しく発音する

英語の子音には日本人が苦手と感じる音がいくつかありますが、練習すればできるようになるはずです。根気よくネイティブの発音を聞いて練習しましょう。

「r」と「l」

「r」の音は、舌を浮かせて舌先を口蓋(口の上)のほうに丸めながら息を出して発音します。このとき、舌先は口蓋に触りません。前に小さな「ゥ」を付けるイメージですが、巻き舌とは少し異なりますので注意しましょう。

また、「l」は舌先を前歯の付け根に付けたまま口を少し開き、発音します。日本語の「ラリルレロ」は、「r」と「l」のどちらとも違う音なので違いを意識して発音してください。

「ɵ」と「s」と「ʃ」

「ɵ」は舌先を前歯の間に挟むようにして息を出してつくる無声音(喉を震わせないで出す音)です。

「s」は口を閉じた状態で舌先を下の前歯の裏に近づけ、歯の間から息を出します。

「ʃ」は、口を少し尖らせて舌先を前歯の付け根近くに持っていき、息を吐いてつくる「シュー」という感じの音です。

「ð」と「z」

「ð」の音は「ɵ」と同じ口の形と舌の位置でつくりますが、「ɵ」は無声音であるのに対し、「ð」は喉を震わせて出す有声音です。舌の先と上の歯(先端から付け根のどこか)の間で空気を震えさせて発声します。

「z」は「s」の有声音です。舌先を下前歯の裏に近づけて、口を横に引きながら音を出します。

「b」と「v」

「b」は唇を強く閉じてから開けて出す有声音です。「バ」というはっきりした音をつくります。

「v」は、下唇の内側を上前歯で触りながら出す有声音です。

「ŋ」

舌の付け根の部分を上げて、口蓋の奥の柔らかいところに近づけて出す鼻濁音です。小さいな「ン」を「ガ」の前に付けた「ンガ」に近い音です。

「接頭辞」と「接尾辞」を理解する

英語特有の「接頭辞」と「接尾辞」を理解することで、発音のルールを身に付けることもできます。

「接頭辞」

文単語の冒頭にくるものを「接尾辞」と呼びます。接頭辞にアクセントを置くものと、接頭辞の直後にアクセントを置くものの2種類があります。

【接頭辞そのものにアクセントがつく】
「no-」
no・bod・y(ノー・バディ)
「any-」
an・y・body(エ・ニィ・バディ)
an・y・thing(エ・ニィ・シング)
「every-」
ev・ery・day(エブ・リィ・ディ)
ev・ery・one(エブ・リィ・ワン)

【接頭辞の直後にアクセントがつく】
「de-」
de・crease(ディ・クリース)
「dis-」
dis・cuss(ディス・カス)
dis・a・ble(ディス・エィ・ブル)

「接尾辞」

文単語の最後にくるものを「接尾辞」と呼びます。接尾辞にアクセントを置くものと、接尾辞の直前にアクセントを置くものの2種類があります。

【接尾辞そのものにアクセントがつく】
「-ee」
emplo・yee(エンペロ・イー)
「-eer」
volun・teer(ボラン・ティアー)
「‐ever」
for・ever(フォー・エヴァー)

【接尾辞の直前にアクセントがつく】
「-tion」
ac・tion(アク・ション)
「-sion」
de・ci・sion(ディ・シ・ジョン)
「-ic」
clas・sic(クラ・スィック)

英語のアクセントを効率よくマスターするためには

英単語の正しいアクセントを身に付けるには、発音を確認しながら多くの単語を覚えることが大切です。ここからは単語の発音とアクセントを覚えるための、おすすめの学習方法を紹介していきます。

まずは辞書で単語の発音記号とアクセントを理解する

辞書には必ず単語の発音記号とアクセント記号が表示されています。アクセントの位置は一般的に「´」というアクセント記号で表示されているので、単語を調べる際は意味と一緒に発音とアクセントも確認する癖をつけると良いでしょう。

スマートフォンのアプリを活用する

ネイティブ英語の単語を聞いたり、自身の発音をチェックしたりできるアプリがあります。
その中でも「Speaking Pal」というアプリは、ネイティブの英会話を聞くことができ、自身の英語も評価してもらえ、録音機能もあるのでおすすめです。無料版と有料版があるので、まずは無料版で自分にあっているか試してみると良いでしょう。

YouTubeを利用して勉強をする

YouTubeを活用してネイティブの英語を聞き取る耳を育てることも、英単語の発音やアクセントをマスターするうえで有効です。
例えば、人気ユーチューバーであるBillingirl Chikaさんの「バイリンガール英会話」という番組は、バイリンガルのChikaさんが英語と日本語で解説をしてくれるので大変分かりやすい番組です。単語の発音に注目して学ぶ回もあり、楽しみながら英語を学習できます。

ネイティブスピーカーの英語を聞き、真似をする

日頃から意識的に英会話を聞くことで、耳を英語に慣らすことも大事です。ネイティブスピーカーの知り合いがいれば一番ですが、ラジオやアプリ、動画サイトなどを活用しても良いでしょう。

リスニングは継続することで徐々に身に付いてくるもの。音声を聞き、真似をするという作業を繰り返すだけでも、十分に効果は得られます。また、会話の強弱なども、シャドーイングすることで自然と身に付けることができます。

英語は自信を持ってハキハキと発音しよう

英会話への苦手意識をなくすには、日々の努力が必要ですが、発音やリズムは体で覚えるものです。そのため、毎日積み重ねでいけば必ず上達します。

日本語は口をあまり開けなくても話せますが、英語は口をしっかりと開けて声を出さないと正しく発音できません。そのため、声を前に飛ばすように、ハキハキと話すことを心掛けるのも大切です。

口の動きとともに腹式呼吸を意識し、英語での会話を楽しみましょう。楽しく会話ができるようになれば、ビジネスシーンにおいても英語でスムーズにコミュニケーションがとれるようになりますよ。

ライター:長坂ヒロ(更新)/1億人の英語編集部(原文)
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長坂 ヒロ

長坂 ヒロ

▼略歴
WEBライター/翻訳家(英語・ポルトガル語)として活動中。年齢は30代前半。
東京外国語大学外国語学部を卒業後、旅行会社にて海外商品企画や海外添乗業務を担当。学生時代には、大手予備校の英語個別指導講師や答案添削業務を経験。

オーストラリア/ニュージーランドに計1年半在住歴もあり、現在は信州・長野県へ移住。

趣味は海外旅行。渡航経験は約30カ国。年に2~3ヵ月は海外旅行へ。

英語は肩ひじ張って勉強するものではなく、楽しく習得していくもの。英語学習を楽しく継続する方法や、ネイティブが日常的によく使う表現などを発信していきます。

【ブログ】
旅するカモノハシ~「自由ですけどなにか?」~

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