TOEICリスニングの傾向と勉強法|伸び悩んだときに試したい方法とは?

TOEICリスニングセクションのスコアアップには、問題の傾向に合わせた聞き取りのトレーニングが欠かせません。スコアアップのポイントは、場面状況をイメージする力とスピードについていくための反射神経です。また、何度も模試を解き、問題に慣れることも大切です。TOEICならではの特徴を押さえ、繰り返し耳を鍛えれば、必ずスコアアップを果たせます。この記事では、TOEICのリスニングセクションでスコアアップを目指すための対策と学習法をご紹介します。

TOEICリスニングの概要と求められるスキル

TOEICリスニングテストでは、日常生活やオフィスで交わされる会話に加え、ラジオのニュースや機内アナウンスなどの音声が流れます。細かい部分も含めて、会話の内容が理解できているかが問われます。

TOEICリスニングの設問形式

2016年に出題形式が一部変更されましたが、難易度に大きな差はありません。また、音声の放送が各問題1度ずつであること、メモを取ってはいけない点についても変更はありません。アメリカやオーストラリアなど、英語圏各国の訛りがあるネイティブスピーカーの音声が流れます。
問題数は、合計設問数に変更はなく、part1,2の設問が減り、part3の問いが増えました。写真描写問題などの短い問題が縮小し、アナウンスなどの長文聞き取り問題が強化されています。
それぞれの設問について具体的に見ていきましょう。

・part1 写真描写問題(計6問)

1枚の写真について4つの説明文を聞き、描写が正しい英文を選びます。

・part2 応答問題(計25問)

1つの質問あるいは文章と、それに対する3つの答えを聞き、最もふさわしい答えを選びます。

・part3 会話問題(計39問)

2人あるいは3人の人物による会話を聞きます。会話の内容を理解して、設問に対する最もふさわしい解答を4つの選択肢から選びます。
2016年の変更後、会話に参加する人数が増えました。変更される以前は2人の会話しか出題されなかったため、音声は男女それぞれ1人ずつでしたが、3人の場合は、男女のどちらかが2人います。声のトーン、内容で違いを聞き分ける必要があります。

・part4 説明文問題(計30問)

アナウンスやナレーションなど1人の人物によるトークを聞きます。
2016年の変更以降、放送された内容と問題用紙に掲載された図や資料を関連づけて解答する設問も加わりました。音声や図表を基に、最もふさわしい選択肢を選びます。

TOEICリスニングに必要とされるスキル

・素早く内容を把握する力

流れてくる音声を聞く前に、問題用紙に書かれた図表や英文に目を通し、内容を先読みする必要があります。時間がほんの数秒しかないため、和訳せずに英語のまま意味を理解する力も求められます。
素早く理解するためには、リーディング力と語彙力が重要です。スピードは先読みの時点でも必要ですが、ナチュラルスピードで流れてくる英語音声を聞きながら、その場で理解していく、リスニング問題の解答にも直結します。

・情報処理能力

英語の内容がわかるだけでなく、聞き取った内容から派生させて解答する力が求められます。例えば、申込書にサインをしている状況なら「この後、カードを出して支払いをするかも」と先を読み、「今から確認します」という秘書のセリフの後なら「電話をかけるかも」と、聞こえてくる情報を整理し、予想を立てることで落ち着いて解答しやすくなります。
発話した人の意図を理解する力を磨けば、状況を聞くだけで周りの人の行動が読めてきます。

TOEICスコアをグングン伸ばすリスニングの勉強法

効率的にTOEICのスコアアップを目指すのに効果的な勉強法を5つご紹介します。TOEICの出題傾向を押さえながら、短期間でスコアアップを目指しましょう。

TOEIC用の教材を用意する

TOEICに特化したリスニング教材を使用し、本番に備えましょう。学術研究から投資まで、会話の内容が多岐にわたる英検とは異なり、TOEICのリスニング題材は日常生活、ビジネスシーンとテーマが限られています。そのため、本番に出題されそうな状況を想定したTOEIC用の問題集を解くことで、学習範囲を絞り込み、短期間で対策をすることが可能です。

時間を計って解く

TOEICリスニングの鍵はスピードです。まずは本番と同じ時間内で解答できるかをチェックしましょう。状況を理解し、答えを選ぶまでにどれくらいの時間があるのかを知るとともに、現時点での自分のレベルを確認します。次に、解答が間に合わない場合は音声を止めつつ、自分に必要な時間をかけて解いていきましょう。解答を繰り返し、それなりに満足のいく正答率を得られたら、再度本番の時間設定でスピードを意識しながら解き進むことが大事です。

ディクテーションをする

音声を聞いて内容を書き取り、自分が聞き取れていない音を把握しましょう。ディクテーションを繰り返すことで、「聞けているつもり」から脱出できます。
全文ディクテーションをするのは時間がかかるので、文章をすべて書き取る時間がない場合は似た発音を聞き分ける訓練ができるよう、単語に集中して聞き取りをしましょう。
例えば、BとV(「trouble」と「travel」)や、SとTH(「sink」と「think」)などの間違えやすい組み合わせや、「staff」と「stuff」、「supplies」と「surprise」など、TOEICに頻出するオフィス英語に着目するのもポイントです。

英文を精読する

リスニングの練習で使用した英文のスクリプトを読み、ディクテーションで書き取った内容と照合してみましょう。ディクテーションを行うメリットは、「細かいところまで確認できること」です。前置詞や冠詞などもすべて、細かくチェックしましょう。その上で内容を理解できているか、あらためて確認します

シャドーイングをする

スクリプトを見ずに、聞き取れる音を追いかけるように真似して発音する勉強法です。つぶやく程度から始め、慣れてきたら普通に会話するレベルまで発音をクリアにし、大きく発声しましょう。

リスニング問題の解答、ディクテーション、精読、シャドーイングを繰り返し、少しずつレベルを上げていく地道な勉強が、リスニングスキルを上達させます。毎日、または週末など、自分が続けやすいタイミングで定期的に取り入れていきましょう。

リスニングのスコアが伸び悩んだときに、すべきこと

継続的にリスニングの対策をしていても、スコアが伸び悩む時期があります。点数が伸びづらくなってきたら実践したいことをお伝えします。

Part3、Part4を重点的に学習する

リスニングセクションの約7割を占めるため、後半部分の強化はスコアアップに欠かせません。Part3対策は、設問を先読みし、音声から回答につながるキーワードを聞き取ることを意識して解きます。Part4が苦手な人は、リーディングを鍛えましょう。スコアの伸び悩みの原因は、音が聞き取れていないのではなく、読む速さと読解力が追いついていないからかもしれません。速く、正確に読む練習を続けましょう。

音読する

リスニングセクションを音読しリスニング対策として有効です。音読、和訳の確認、音読と繰り返していくと、耳が鍛えられ、徐々に英語の順序のまま理解できるようになっていきます。

英文の読解スピードを上げる

TOEICのリスニングパートは、聞いて、設問を読み、答える問題です、リスニングスキルのみならず、英文の読解スピードが求められるため、速読力を鍛えましょう。英文を読むときに辞書を引きすぎず、キーワードを押さえて読み進めていくことがポイントです。
問題を解いた後には、「わからない問題を考えすぎていないか」「先読みしながら進められているか」を振り返ると、自分の弱点が見つかりやすいでしょう。

TOEICのリスニング対策には学習アプリがおすすめ

学習アプリを使用すれば、隙間時間にリスニングの対策ができます。音声の反復機能が付いているアプリや、音声を聞きながらスクリプトを確認できるアプリなど、役立つものがたくさんあります。上手に活用して、効率的に勉強しましょう。

TOEICリスニングのポイントは英文を理解するスピード

TOEICリスニングのスコアアップに不可欠なのは、素早く英文の意味を理解することです。そのため、リーディングや英単語の暗記など、ほかの分野の学習にもスピード感を意識して取り組むと、英語の総合力を高められるので効果的です。また、正確に音を聞き取るために、ディクテーションやシャドーイングを取り入れると、細かいニュアンスの聞き間違いを防ぐのに役立ちます。目標スコアの達成を目指し、読解力とリスニングスキルの両方を鍛えましょう。

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